ドッグランでの遊び方

ドッグランで事故やトラブル無く、楽しく過ごしていただく上で、まずは、わんちゃんの事について少しおさらいしておきましょう。

ポイント1

わんちゃんは群れの生き物です。群れにはリーダーが存在し、厳密な縦社会を構成します。わんちゃんの行動の基本的な要素は、この縦社会で生き残るための行動と言っても過言ではありません。いくら家族に近い存在になったとはいえ、やはり違う動物であり、わんちゃん同士のルールがあることをご理解ください。

ポイント2

ドッグランを利用される飼い主さまに良く見受けられるのは、わんちゃん同士の挨拶をさせようと考えて、お互いの顔を近づけさせる方です。人間同士は目を見て挨拶しますが、わんちゃん同士が目を見つめあえば、ケンカの前触れ。間違った知識はトラブルの原因です。

ポイント3

咬傷事故が起きたときに良く耳にするのが、「うちの子が咬むわけは無い」また、「うちの子は何もしていなかった」という言葉です。人間がそうであるように、わんちゃんだって100%は無いのです。

ポイント4

「落ち着かせてください」と言うと、抱き上げて人間の赤ちゃんのように、背中をトントンする方も多いです。この方法は逆効果となる場合があります。落ち着かせるには毛並みに沿って、そっと撫でてあげるのが一番効果的です。

ちなみに、わんちゃんの感情を示す動作はこんなことを意味しています

興奮が高まる

尾を持ち上げ歩く様が軽くなる。

遊びたい気持ちが高まる

前躯を低くして後躯を持ち上げ、尾を振りながら相手の周りを飛び回るようになる。

相手の順位が高い場合

尾の振りがよわくなるとともに耳を伏せ、徐々に後躯を下げて尾を巻き込むようになる。

興奮の高まりとともに攻撃したくなった時

尾を高く持ち上げうなり声を発するようになる。とくに背中の部分の被毛を逆立てて身体を相手に大きく見せるようにして尾を軽く左右に振る場合もある。目は相手を睨みつけ、耳も前方に向けて立てる。これらは自らに自信がある場合の典型的な攻撃姿勢で、ここに恐怖心が加わると、徐々に耳を伏せて重心を後躯に移しながら尾を下げるようになる。

服従を示す時

うなることをやめて耳を伏せて尾を巻き込んで伏せの姿勢をとる。さらに典型的な服従姿勢は、耳を伏せて尾を巻き込み、相手に自ら腹を見せることである。

どうですか?単純に「しっぽを振る」と言っても、いろんな意味があるのですね。それぞれのシーンで見誤らないよう、十分注意してください。
現在はわんちゃんの事を知るための情報が、本屋さんやインターネット、もちろんお近くの獣医さんやショップなどでも簡単に入手できます。
楽しく暮らす上での、正しい知識とマナーの遵守は飼い主さまの義務であり責任です。

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